大きな地震が発生したあと、激しい揺れが収まったにもかかわらず、数時間後、数日後、ときには数か月以上にわたって揺れが続くことがあります。「本震で地下のエネルギーを出し切ったはずなのに、なぜ何度も揺れが続くのか」「いつまでこの揺れに怯えなければならないのか」と、不安や疑問を抱く方は少なくありません。

余震は、本震の「燃えかす」が気まぐれに揺れているわけではありません。地下の断層が急激に破壊されたことで、周囲にかかっていた力のバランスが劇的に変化し、その変化が時間差を伴って周囲の岩盤へ波及していくという、明確な物理現象に基づいています。

本稿では、最新の地震学の知見をもとに、余震が発生する根本的な仕組みである「応力の再配分」から、時間差を生み出す地下の物理メカニズム、余震活動の減衰予測、そして「最初の地震が一番大きいとは限らない」という系列変化の現実までを科学的に解き明かします。

なぜ本震のあとも揺れが続くのか――「応力の再配分」という根本原因

地震が起きる直接の引き金は、地下深くにある岩盤の割れ目、すなわち「断層」が急激にずれることです。地下のプレート運動などによって、地殻の岩盤には常に巨大な力が加わり続けています。地震学では、この力を単なる力の大きさではなく、岩盤の「単位面積あたりに働く力」として定義し、「応力(stress)」と呼びます。

断層面には、岩盤同士が噛み合ってすべりを止めようとする「摩擦抵抗(強度)」が働いています。しかし、プレート運動によって長年かけて歪みが蓄積し、断層面にかかるせん断応力(面を平行に滑らせようとする力)が摩擦抵抗を上回った瞬間に、岩盤は耐えきれなくなって激しくずれます。これが本震の発生です。

INTERACTIVE

実際に動かして確かめる

条件や数値を変え、本文で説明した関係を確認できます。
表示値は仕組みを理解するための学習用モデルです。大きな画面で使う

本震によって断層面がすべると、激しくずれた領域では蓄積されていたせん断応力が一気に解放され、局所的に応力が低下します。これを「応力降下(stress drop)」と呼びます。

本震で断層がすべっても、地下の応力がすべてゼロになるわけではありません。すべりによって周辺の弾性応力場が変わり、別の断層のすべりを促す場所も、抑える場所も生じ得ます。その影響は、受け手となる断層面の向きや摩擦条件などに左右されます。力の塊が周囲へ移動して押し付けられるという意味ではありません。

地殻は硬いゴムや金属のように弾性(力を加えるとたわみ、力を抜くと戻ろうとする性質)を持った岩盤の集まりです。ある断層が急激に数十センチメートルから数メートルずれると、その周囲のまだずれていない岩盤や、近隣にある別の断層には、歪みが新たに押し付けられたり、逆に引き伸ばされたりします。

ただし、本震が起きたからといって、周囲のすべての場所で地震が起きやすくなるわけではありません。応力の変化には「促進」だけでなく「抑制」も存在します。

断層にかかる力には、面を滑らせようとする「せん断応力」のほかに、面同士を直角にぎゅっと押し付ける「垂直応力(法線応力)」があります。本震断層のすべり方向や幾何学的な配置、そして力を受ける側にある断層(受け手となる「レシーバー断層」)の向きや傾きによって、せん断応力が増加したり垂直応力が緩んだりして破壊が促進される領域(クーロン破壊応力の上昇域)が生まれる一方で、逆にすべりを抑え込む方向に力が働いて破壊が抑制される領域(クーロン破壊応力の低下域、いわゆる「ストレス・シャドウ(stress shadow)」)も形成されます。

ストレス・シャドウに入った断層帯では、本震前よりも地震活動が一時的に静穏化することさえあります。このように、本震は周囲の地殻に「割れやすくなった場所」と「割れにくくなった場所」の複雑なモザイク模様を作り出します。そして、割れやすくなった領域に存在する無数の小さな割れ目や断層パッチが、新たな力に耐えきれずに次々と破壊を起こすこと――これが余震の直接的な出発点です。なお、この仕組みは脆性地殻(深さ十数キロメートル程度までの硬く脆い岩盤層)で発生する一般的な断層破壊型地震に広く適用される物理的枠組みです。

本震のすべりによる周囲の応力変化と余震活動の平均的な減衰を示す概念図
解説図断層運動、応力変化の作用、余震活動の平均的な減衰を説明する生成模式図。促進・抑制は受け手の断層の向きや摩擦条件に依存する。特定の地震の断層モデル・応力地図・観測時系列ではない。点と曲線は説明用で、個々の地震の発生時刻・規模や安全になる日時を予言しない。

本震によって地下の応力がどのように再配分されるかを視覚的に理解するために、教材用の概念図がよく用いられます。この図を読み解く際には、いくつかの重要なポイントと限界を理解しておく必要があります。

この図は、本震による応力場の変化が、断層の条件に応じて破壊を促す場合と抑える場合、さらに余震活動の平均的な減衰を示す模式図です。促進域・抑制域の配置は実際の地震周辺を測定した地図ではありません。点や曲線は観測時系列でもなく、次の余震の場所や日時を予測できるわけではありません。

この図は余震が起こる仕組みの候補をまとめた教材で、個々の地震の位置や規模を予報するものではありません。応力の変化が破壊を促すか抑えるかは、受け手となる断層の向きなどに依存します。「何日後なら安全」と区切る根拠にもなりません。

なぜ直後ではなく時間差で起きるのか――時間差を生み出す4つの物理機構

本震の断層破壊そのものは、長くても数十秒から数分程度で終わります。もし応力の再配分が本震の瞬間に完了するのであれば、なぜ余震はその瞬間にすべて一斉に起きず、数時間後、数日後、ときには数週間から数か月もの時間差をもって起きるのでしょうか。

地下の岩盤は、ガラスのように瞬時にパリンと割れるだけの単純な物質ではありません。実際の地球内部は極めて複雑な環境であり、応力が加わってから破壊に至るまでには様々な「時間のかかるプロセス」が存在します。現代の地震学では、時間差を生み出す主要な要因として、以下の複合的な物理メカニズムが解明されています。

1. 断層摩擦の性質と核形成プロセス(速度・状態依存摩擦則)

中学校や高校の理科で習う摩擦力は、静止摩擦係数や動摩擦係数といった一定の定数で表されるのが普通です。しかし、超高圧・高温の地下深部にある断層面の摩擦は、そのような単純な性質ではありません。

地震学で広く実証されている「速度・状態依存摩擦則(Rate- and State-Dependent Friction Law)」によれば、断層面の摩擦強度は、断層がすべる速度だけでなく、微細な接触面がどれだけの時間接触し続けていたかという「接触状態」によって刻一刻と変化します。

本震によってある断層面に応力が加わったとしても、いきなり高速の破壊が始まるわけではありません。断層面の一部で、目に見えないほど極めてゆっくりとしたすべり(準静的すべり)が徐々に始まり、そのすべりが周囲を巻き込みながらある限界の大きさ(臨界核形成サイズ)に達した瞬間、初めて急激な加速が起きて地震波を出す高速破壊(地震)へと移行します。この微小なすべりが臨界点に達するまでの準備期間(核形成時間)が、本震からの時間差となって現れます。加わった応力が高いほど準備期間は短くなり、応力の上昇がわずかな場所ほど準備に長い時間を要します。

2. サブクリティカル亀裂進展(遅延破壊)

材料力学や岩石力学では、岩石に極限の破壊強度よりも少し低い応力を加え続けた場合でも、岩石が即座に壊れるのではなく、時間をかけて徐々に壊れていく現象が知られています。これを「サブクリティカル亀裂進展(亜臨界き裂成長)」または遅延破壊と呼びます。

岩盤の内部には無数の微細な亀裂(マイクロクラック)が存在します。応力が集中した亀裂の先端部では、地下の微量な水分や化学成分との反応(応力腐食)によって岩石の結合が分子レベルで少しずつ切断され、亀裂が目に見えない速度でミリ単位、センチ単位とゆっくり成長していきます。そうして複数の微小な亀裂が数時間から数日、数週間かけて成長し、互いにつながって岩盤全体を支えきれなくなった瞬間に、一気に大きな破壊へと発展して余震を引き起こします。

3. 間隙水圧の変動と流体の移動(有効法線応力の低下)

地下深部の岩盤には目に見えない無数の隙間(空隙)があり、そこには高圧の地下水(流体)が満たされています。この流体の圧力を「間隙水圧(pore pressure)」と呼びます。

断層がすべるかどうかを支配しているのは、断層面を直角に押し付ける「法線応力」から「間隙水圧」を差し引いた「有効法線応力(effective normal stress)」です。流体の圧力が高まることによって断層面を内側から押し広げるようなジャッキの働きをし、岩盤同士が押し付け合う実質的な力(有効法線応力)を低下させて摩擦抵抗を減らします。

本震の急激な地殻変動によって、ある場所では岩盤が強く押し縮められて間隙水圧が跳ね上がり、別の場所では引き伸ばされて間隙水圧が下がります。水は圧力の高い場所から低い場所へと、岩盤の割れ目を通ってゆっくりと染み出すように移動(拡散)していきます。流体が移動してある断層面の周囲に到達し、そこでの間隙水圧がじわじわと上昇して有効法線応力が低下したとき、時間差をもって断層がすべり出します。地下水が岩盤の隙間を移動するには時間がかかるため、これが余震の発生タイミングを大きく遅らせる要因となります。

4. 余効すべり(アフタースリップ)

本震の際、断層面の全体が一様にすべるわけではありません。硬く強く固着していた部分は本震で一気に数メートルすべりますが、その周囲や端部、あるいは岩石の性質が異なる領域では、本震の激しい揺れが終わったあとも、地震波を出さない極めてゆっくりとしたすべりが数日、数か月、ときには数年にわたって続きます。これを「余効すべり」と呼びます。

余効すべりは断層の深部だけで起きると固定的に考えられがちですが、実際には浅部や断層面の境界付近など、断層の摩擦特性や周囲の応力状態に応じて多様な深さで発生します。このゆっくりとしたすべりが周囲の固着している部分(アスペリティ)をじわじわと押し続け、新たな応力を注ぎ込みます。耐えきれなくなった部分が限界に達すると、急激に破壊して余震が発生します。

このように、余震が時間差で起きるのは単一の理由によるものではなく、断層摩擦の核形成、微小亀裂の遅延破壊、流体の移動拡散、余効すべりという複数の物理現象が地殻の中で複合的に作用し、時間を引き延ばしながら破壊を連鎖させているからです。

余震はどのように減っていくのか――改良大森公式と確率予測の考え方

余震はいつまでも同じ頻度で起き続けるわけではありません。本震からの時間経過とともに、発生する回数は徐々に減っていきます。この余震活動の減衰傾向を数学的な式として示したのが、日本の地震学者・大森房吉(1894年)の研究を発展させ、宇津徳治らによって改良された「改良大森公式(Modified Omori Law)」です。

改良大森公式は、本震からの経過時間 t における単位時間あたりの余震発生率(頻度) n(t) を以下の式で表します。

n(t) = \frac{K}{(t + c)^p}

ここで使われている記号には、それぞれ明確な物理的・統計的意味があります。

  • t は本震が発生してからの経過時間(日単位や時単位など)です。
  • n(t) は、ある時間 t における余震の発生率(例えば1日あたりの平均発生回数)を表します。
  • K は余震活動の活発さを示す定数で、本震のマグニチュードが大きいほど K の値も大きくなります。
  • c は本震直後の補正を行うための小さな正の定数です。もし c がないと、本震直後の t=0 で分母がゼロになり発生率が無限大に発散してしまいます。また本震直後は揺れが重なり合って小さな地震が観測から漏れやすいため、そうした観測の限界や直後の活動度を補正する役割を果たします。
  • p は余震の減衰の速さを決める重要な指数です。世界中の多くの地震活動において、p はおおむね 1.0 \sim 1.3 前後の値をとることが知られています。p がほぼ 1 であるということは、余震の発生頻度がおおむね「時間の経過に反比例して減っていく」ことを意味します。本震から2日目には1日目の約半分、10日目には約10分の1、100日目には約100分の1といったペースで、平均的な発生頻度が落ちていく計算になります。

しかし、この改良大森公式を理解する上で誤解してはならない重要な点があります。

それは、改良大森公式は「毎日規則正しく回数が減っていく決定論的なスケジュール表ではない」ということです。

余震の回数は日ごとに変動し、大きな余震の後に活動がまとまって増えることもあります。時間とともに平均的な発生率が下がるオモリ則などは、活動全体を捉える近似モデルです。時間で変わる平均率を用いたポアソンモデルを採用する場合でも、現実の全ての地震が互いに無条件で独立だと結論するものではありません。

ここで重要になるのが、「決定論的予知」と「確率論的予測」の明確な区別です。

現在の科学的知見では、余震が起きる日時・場所・規模を高い確度で特定する方法は確立されていません。地下の断層の状態や応力分布を十分な精度で把握することも難しいためです。一方、一定期間に地震が起きる可能性を確率として評価し、防災に役立てる取り組みは行われています。

しかし、「ピンポイントの予知ができないから、何も分からない」と考えるのは誤りです。地震学では、改良大森公式と、地震の規模と頻度の関係を表す「グーテンベルグ・リヒター則」を組み合わせることで、「今後〇日間の間に、マグニチュード〇以上の余震が少なくとも1回発生する確率」を統計的に評価する「確率論的予測(ハザード評価)」の手法(例えば Reasenberg & Jones, 1989 による余震確率評価モデルなど)が確立されています。

気象庁が発表する「見通し情報」や各国の余震確率は、この客観的な統計モデルに基づいて算出されています。現在、特定の日時を高い確度で予測する方法は確立されていない一方、一定期間内に強い揺れに襲われる危険性を確率として把握し、防災行動に活かすことは十分に可能です。

「最初の地震が本震」とは限らない――熊本地震が示した系列の変化

余震について考える際、「最初に一番大きな地震が来て、そのあとに続くのはすべてそれより小さな地震である」と思い込みがちです。しかし、自然界の地震活動は必ずしもそのような順序をたどるとは限りません。

地震学において、「前震」「本震」「余震」は一連の地震活動(地震系列)の中で定義されます。その系列の中で「最も規模(マグニチュード)が大きい地震」を「本震」と定義し、本震より前に同じ地域で発生していた地震を「前震」、本震のあとに発生する地震を「余震」と呼びます。

ここで決定的に重要な事実は、最初の地震が発生したその瞬間の波形やデータだけを見ても、それが「一連の活動の中で最大の揺れなのか」、それとも「後からもっと大きな揺れがやってくる前触れ(前震)なのか」を物理的に見分ける確実な指標は存在しないということです。

つまり、前震・本震・余震という区分は、あらかじめ地震ごとに固定されたラベルではなく、「活動の経過によって系列内での位置付けが変わり得る」ものなのです。

この現実を強く示したのが、2016年4月に発生した「熊本地震」でした。

2016年4月14日21時26分、熊本県熊本地方でマグニチュード6.5の地震が発生し、益城町で震度7を観測しました。

その約28時間後の4月16日01時25分には、マグニチュード7.3の地震が発生し、益城町と西原村で震度7を観測しました。

後から起きたM7.3を一連の活動の本震とし、4月14日のM6.5は前震と位置づけられました。

熊本地震では、最初のM6.5で家屋が一部損壊したものの倒壊を免れたため、片付けのために自宅に戻っていた方や、車中泊から家の中へ戻った方が、約28時間後の本震(M7.3)による二度目の猛烈な揺れに襲われ、家屋の完全倒壊に巻き込まれて命を落とすという痛ましい被害が多発しました。

熊本地震の教訓は、「震度7を観測するような巨大な地震であっても、それが一連の活動の最大である保証はどこにもない」ということです。最初の大きな地震を無条件に本震と決めつけ、「もう最大の山は越えた」と油断して警戒を解いてしまうことは極めて危険です。大きな揺れのあとには、同規模、あるいはそれを上回る規模の地震が後から発生する可能性が常に存在するという認識を持っておく必要があります。

余震にまつわる代表的な誤解と疑問(FAQ)

余震に関しては、直感的な思い込みから生じる誤解が少なくありません。ここでは、防災や安全確保に直結する代表的な疑問について、科学的な事実をもとに回答します。

Q1: 「小さな余震がたくさん起きれば、地下のエネルギーが徐々に逃げて、大地震を防ぐことができるのでしょうか?」

回答:これは非常によくある誤解ですが、明確に誤りです。 米国の地質調査所(USGS)の見解(Earthquake Facts & Earthquake Fantasy)でも、この俗説は否定されています。

地震の規模を表すマグニチュード(M)は対数スケールであり、Mが1増えるとエネルギーは約31.6倍、Mが2増えると1000倍に跳ね上がります。例えば、マグニチュード7の地震が持つエネルギーを、マグニチュード4の小さな地震で逃そうとすると、約3万2000回ものM4地震が発生しなければなりません。マグニチュード3の微小な地震であれば約100万回が必要です。

小さな地震が複数起きたことだけから、大きな地震に関わるエネルギーが十分に解放されたとは判断できません。比較には各地震の規模や対象とする断層を考慮する必要があります。余震の回数だけを安全の指標にはできず、小地震が続いたからといって大地震の可能性がなくなったとも言えません。

Q2: 「本震から何日間が経過すれば、『もう絶対に安全』と言えるのでしょうか?」

回答:科学的に「〇日経ったから100%安全」と断言できる基準日は存在しません。

改良大森公式が示すように、余震の発生率は時間とともに低下していきますが、発生率がゼロになる明確な境界線はありません。本震の規模が大きければ大きいほど余震活動は長く続き、数か月から数年、ときには数十年以上も継続することがあります。

「3日経ったからもう大丈夫」「1週間経ったから平気」といった根拠のない思い込みで安全宣言を出すのは危険です。余震による倒壊リスクは、建物の傷み具合や地盤の緩みにも左右されます。公的機関(気象庁や自治体)が発表する確率論的な見通し情報や避難指示を確認し、危険な家屋や傾斜地から身を遠ざけるなど、状況に応じた慎重な判断が必要です。

Q3: 「発生する余震の最大規模は、あらかじめ決まっているのでしょうか?」

回答:個別の地震活動において、「これ以上の大きさの余震は絶対に起きない」という規模の上限を事前に特定することはできません。

統計的には、余震の中で最も規模の大きい「最大余震」は、本震のマグニチュードよりも平均して1程度小さくなる傾向が知られていますが、これは多数の地震をまとめた統計的な平均像に過ぎません。

実際には本震とほぼ同じ規模の余震が発生することもありますし、前述の熊本地震のように、最初の地震よりも大きな地震が後から発生することもあります。「余震だから本震よりずっと小さくて安心」と決めつけるのは禁物です。

まとめ

地震のあとに続く余震は、本震によってバランスを崩された地下の岩盤が、摩擦の性質や地下水の圧力変化、微小亀裂の成長、余効すべりといった複雑な物理プロセスを経て、時間をかけて新たな安定状態へと向かう過渡期の現象です。

「いつ・どこで・どれだけの地震が起きるか」を現在、高い確度で言い当てる方法は確立されていませんが、応力が再配分される仕組みや、確率論的な減衰の法則を理解することで、漠然とした不安に惑わされず、客観的にリスクを把握することができます。

大きな地震に遭遇した際は、「最初の揺れが最大とは限らない」という教訓を念頭に置き、公的な観測情報や確率予測を活用しながら、粘り強く安全を確保し続けることが何よりも大切です。

出典・参考資料

本記事で解説した科学的事実および公式記録は、以下の信頼できる研究機関・公的機関の資料に基づいています。