00 · まず3分で

感じなくても、運動は存在できる

  1. 1プレートは、人、建物、周囲の地面をまとめて、ほぼ一定の非常に遅い速度で運びます。
  2. 2内耳は運動の変化、振動、傾きを捉えます。1年かけて積み上がる数センチの絶対速度計ではありません。
  3. 3GPSは定常的な移動を捉えます。地震は、固着した断層が蓄積変形を突然放出するため、別の動きとして感じます。

01 · 速度は揺れではない

年数センチを一年へ広げると、加速度はほとんどない

プレートは一般に1年あたり約数センチメートル動きますが、速度と方向はプレートや地点によって異なります。

年5センチなら、1日分はおよそ0.1ミリメートルです。滑らかな一定速度は、体を繰り返し押しません。一定速度の列車も、曲がる、止まる、外の景色を見るまで静止して感じられます。

私たちは、周囲と共有する一定運動より、運動の変化をはるかに感じやすいのです。

02 · 地面も一緒に動く

運動は基準座標に対して測る

一つのプレート内部にある家、道路、人は一緒に動きます。近くの物同士にはほとんど相対移動がなく、視覚や力の手がかりがありません。

地球上に唯一の静止地点はありません。測地学では別のプレートや全球座標系を基準にし、観測点の座標がどう変わるかを調べます。

FIG. 02共有する運動は、日常の手がかりを消す
基準座標の概念図。プレート内部も変形しますが、突然の地震変位よりはるかに小さい動きです。

03 · 軌道上に物差しを作る

衛星による位置を繰り返し測り、移動を出す

測地用GPSを繰り返し観測すると、地面の動きを年あたり約ミリメートルの尺度で捉えられます。

測地観測点は衛星信号を長期間記録します。大気遅延、衛星軌道、アンテナの動きなどをモデル化し、数年分の位置へ直線を当てると速度ベクトルが得られます。

GPSはプレートを感じるのではなく、傾向が雑音より大きくなるまで座標を比べます。
FIG. 03繰り返す座標から速度が見える
概念的な時系列。実際には多くの衛星・観測点と補正を組み合わせます。

04 · 剛体は近似である

変形の多くは境界付近へ集中する

大きなプレート内部は人間の時間尺度ではおおむね剛体として動きます。境界では離れる、近づく、横へずれる運動が起き、一本の線ではなく幅のある帯に分散することもあります。

プレートは地殻と硬い最上部マントルを含みます。大陸はプレートに埋め込まれた乗客で、同じプレートが海底も運ぶため、大陸とプレートは同義ではありません。

05 · ゆっくり載荷し、速く放出する

固着した断層が、静かな運動を感じる加速度へ変える

境界の一部が摩擦で止まっても、広いプレートは動き続けます。断層周辺の岩石が弾性的に変形し、応力がたまります。

断層が滑ると、長い年月に蓄えた変位の一部が数秒で起こります。地震波が地面を往復加速させるため、人はそれを感じます。ゆっくりクリープする断層もあります。

FIG. 04 · 操作できる図数センチを、大陸の移動まで伸ばす

代表値として年5センチを保ち、時間だけを伸ばします。小さな移動と地質時間を同じ画面に収めるため、描画上の距離は再尺度化します。

02

1,000年:境界をまたぐ変位は数十メートルになりうる。

経過1,000

相対変位50 m

概念的な尺度図。実際の速度は時代で変わり、球面上の回転として進みます。

06 · 一つの地球に二つの時計

GPSは現在を、岩石は長い過去を測る

海嶺で新しい地殻ができると、海底の磁気縞が地磁気逆転を記録します。縞の間隔と年代から、長期の拡大速度を推定できます。

現在のGPS速度と古い海底記録は完全には一致しなくて構いません。境界は組み替わり、速度も変化し、局所変形は平均と異なります。

07 · 何がプレートを引くのか

運動は確立しているが、力の配分は研究中

沈み込み帯で冷たく密なスラブが沈む力、海嶺からの重力的な滑り、マントル流などが寄与します。重要度はプレートごとに異なります。

プレートがベルトコンベヤーに載るだけという説明は単純すぎます。沈むプレート自体が周囲のマントル流を組織する、結合した系です。

08 · 証拠をたどる

USGSの測定と測地学の背景

5言語版で、速度、基準座標、ひずみの蓄積、突然の滑りを分けています。

  1. 01
    USGS · How fast do tectonic plates move?

    プレート速度とGPS測定についてのUSGS解説。

    公式ファクト
  2. 02
    USGS · What is an earthquake and what causes them?

    断層の固着、応力、地震放出のUSGS解説。

    公式説明
  3. 03
    USGS Earthquake Hazards Program · GPS Data

    観測点の反復測位を扱うUSGS GPSページ。

    公式測定手法
  4. 04
    EarthScope · GPS and Reference Frames

    測地GPSと基準座標系のEarthScope解説。

    技術解説
  5. 05
    USGS · What is a tectonic plate?

    岩石圏プレートと境界のUSGS概説。

    公式概説
更新2026年8月26日 · 5言語版を公開。定常速度と地震加速度を分離。