雲の水滴は、落ちていない?
小さな水滴と、上向きの空気の勝負。
雲の小さな水滴が落ちる速さを計算します。上向きに流れる空気を加え、地面から見ると上がるか下がるかを比べます。
まず、やってみよう「上昇気流5mm/s」を押す。
見るところ水滴の矢印が上向きになるか、下向きのままか。
条件を変えて、比べよう
今の条件では
ひとことで
水滴は空気に対して落ちていても、上昇気流に乗ると地面からは上がって見える。
どうして、そうなるの?
雲の水滴にも重力が働きます。しかし、小さな水滴は空気の抵抗の影響が大きく、落ちる速さが小さくなります。
この範囲では、半径を2倍にすると、空気に対して落ちる速さは4倍です。一方、上向きの空気がそれより速ければ、水滴は地面に対して上へ進みます。
雲全体は同じ水滴が止まっている固まりではありません。凝結や蒸発、空気の動きも関わります。ここでは1個の水滴だけを取り出して考えます。
ことばの小さな辞典
- 半径
- 球の中心から表面までの長さ。直径の半分。
- µm(マイクロメートル)
- 1mmの1,000分の1。
- 終端速度
- 重力などと抵抗がつり合い、ほぼ一定になった落下速度。
計算のしくみ・この模型の限界
終端速度 v = 2(ρ水 − ρ空気)gr² / (9η)。地面に対する上向き速度 = 上昇気流 − v。ρ水=1,000 kg/m³、ρ空気=1.2 kg/m³、η=1.8×10⁻⁵ Pa·s。
1. 半径1〜10µmの球形水滴を対象とするストークス近似。レイノルズ数も計算して表示します。
2. 空気の密度と粘性を固定。水滴の内部循環・成長・蒸発・乱流・すべり補正は省略。雨粒へ外挿できません。
3. 図は水滴と移動距離を拡大。雲の実際の高度を示す図ではありません。
数値はブラウザ内で計算しています。入力は送信されず、解析タグ・Cookie・外部ライブラリも使いません。元記事の結論全体を再現する道具ではありません。
参考にした資料
Richard Fitzpatrick|Stokes Flow Around a Sphere ↗
OpenStax|Viscosity and Turbulence ↗
資料は考え方・式・近似条件の確認用です。図と日本語の説明文、操作・計算コードはこの版で新規制作しています。